キャンプで白米を食べたい!
レトルトカレーでカレーライスだ!
炊飯?昔、林間学校でやったことがあるから何とかなるでしょ!
・・・というノリで失敗したのが私です。
芯が残っているのに焦げているご飯・・・なかなか悲惨でした。
白米を炊くのにはコツというか、抑えるべきポイントがあるんですね。
それが分かるまでは、成功か失敗か毎回ドキドキしながらお米を炊いていました(笑)
ポイントさえ抑えれば、安定して美味しいご飯が炊けますよ!
ごはんを炊く流れ
- 米を研ぐ
- 水を入れる
- 米に水を吸わせる
- 米を炊く
- 蒸らす
- いただきます
米を研ぐ
無洗米を使用するという手もありますが、家から米を持ってくる派の私は、キャンプ場でも米を研いでいます。偉いでしょ(笑)米を研ぐの「研ぐ」には、“すりみがいて光やつやを出させる”という意味があり、文字通り米をこすり合わせて磨くイメージなんですね。
- クッカーなどに米を入れる
- 米をざっと水になじませて水を切る(米の表面の汚れをざっと洗うイメージ)
- 米同士をこすり合わせるイメージでシャカシャカと米を手で混ぜる(研ぐ)
- 水を入れて米を軽く混ぜて、研ぎ汁を捨てる
- 2~4の工程を気が済むまでやる(笑)私はだいたい3~5回です。
余談ですけど、日本酒の「精米歩合」も米の研ぎというか磨きの度合いのことなんですよ。
参考リンク:『精米歩合が高い』はよく磨かれた酒?知っているようで知らない【日本酒の常識】と新常識
水を入れる
研いだお米に水を入れます。
クッカーなどに目盛が入っている場合は、そちらを目印にしてください。
「米:水=1:1.2」が標準的な水の量になります。
米1合(180ml)は150gです。水は150×1.2=180gという具合です。
だいたいで大丈夫です。
水量を示す目盛りでは300ml位でした。
お米を研いだ時に残った水を含んでいます。
米に水を吸わせる
超重要工程です!お米を上手に炊く一番のポイントです!!
ここを怠るとマズイごはんになります。
30分~1時間くらいは米に水を吸わせてあげてください。
画像ではわかりにくいですが、水を吸った米は全体が白くなっています。
イメージは半透明から真っ白になる感じです。
冬場は水を吸うスピードが遅くなるので、吸水時間を多めに取ってください。
ただし、生米は2時間の吸水で飽和するそうなので、最大2時間です。
お米に水をしっかり吸わせると美味しく炊ける理由は、お米が水を吸うことでデンプンが糊化(アルファ化)するからなんですって。
参考リンク:お米を浸水させるのはなぜ?美味しいごはんを炊くのに必要な浸水時間は?
米を炊く
いよいよ炊飯です。
炊飯の手順は以下になります。
- 火にかけたら、まず強火で一気に沸騰させる
- 吹きこぼれたら弱火にして沸騰を継続させる
- この時、ふたに重しをして沸騰の圧力がクッカーの中にかかるようにします。
- 沸騰が収まったら火を止め、蒸らしに入ります。
沸騰が収まるのはクッカー内の余分な水分が蒸発したからで、クッカーに割り箸などを当てて、ボコボコという沸騰の振動がしなくなったタイミングが分かりやすいかなと思います。
お米の炊けた甘い匂いがしてきたりします。
ここで少しだけフタを開けてお米に「カニの穴」が出来ていれば、炊いてる時にクッカー内に沸騰による適切な対流があった事がわかるので、美味しく炊けた目安とされます。
「カニの穴」は、沸騰で発生した気泡がお米の中を通り抜けた跡なんですね。
参考リンク:2021/09/15●カニ穴の科学.
炊飯と言えば、「はじめちょろちょろ 中ぱっぱ…」という唄が有名ですが、全体はこのような唄だったんですね。
はじめちょろちょろ 中ぱっぱ じゅうじゅう吹いたら火をひいて ひと握りの藁燃やし 赤子泣いても蓋取るな
参考リンク:【解説】はじめちょろちょろ中ぱっぱ…の全文と意味
「始めちょろちょろ 中ぱっぱ」の部分しか知らなかったので、炊飯の唄と言われる意味がよくわからなかったのですが、全体を知ってよく分かりました(笑)
(はじめちょろちょろ) 中ぱっぱ
じゅうじゅう吹いたら火を引いて
ふたを重しで押え付け 唄にはないけど(笑)
蒸らす
お米が炊けたら蒸らします。蒸らし時間は10分くらいです。
炊飯の唄の「赤子泣いても蓋取るな」の所です。あと少しですよ。
ムラし終わったら、お米をほぐして出来上がり。
お米を切るようにほぐし、その後下側のお米を上に持ってくるように混ぜましょう。
ほぐすことで、お米が固まってしまわずにふわっと仕上がりますよ。
いただきます
お待たせしました。美味しいごはんを召し上がってください!
バーベキューのお肉を乗せても良いし、カレーにしても良いし、チャーハンにしても良いし。お米は食事を豊かにしてくれますよね。!
ごはんを炊く道具
私がキャンプでお米を炊く時に使う道具をご紹介します。
- 飯盒・クッカー
- ガスバーナー
- 重し
飯盒・クッカー
まずは飯盒やクッカーなどのお米を炊くための「鍋」です。
余談ですが、「メスティン」は飯盒の一種なんだとか。
結論から言いますと、ふたに蒸気穴の無いものが良いです。
沸騰により発生した圧力が蒸気穴から抜けてしまって、鍋の中に圧力がしっかり掛からず、ごはんに芯が残ったりしてしまいます。
キャプテンスタッグ ステンレス角形ラーメンクッカー1.3L
こちらのラーメンクッカーは、蒸気穴だけでなく湯切り穴も完備されています(笑)
料理によってはすごく便利でオススメの品なんですけど、炊飯に関しては不利になってしまいます。
お米を炊いてみましたが、若干芯の残る出来上がりとなりました(笑)
ダイソー メスティン(黒)1.5合炊き
焦げ付きにくいフッ素加工がされたメスティンです。ふたには蒸気穴はありません。
キャプスタのクッカーと同じように炊いてみましたが、炊き上がりは芯も無くこちらに軍配が上がりました。
ガスバーナー
炊飯の火力としてガスバーナーを使っています。
上級者は焚き火でも上手に炊飯されると思いますが、強火・弱火のコントロール自在のガスバーナーを私は愛用しています(笑)
輻射熱の心配があるので「分離式バーナー」でやっています。
せいぜい30分前後の炊飯では、気にしすぎなのかも知れませんが・・・
輻射熱に注意!
ガス缶とバーナーをつなぐ管が無く、直接ガス缶とバーナーを接続する「一体型」の場合、フライパンや鉄板などの調理器具を熱した熱でガス缶が熱せられる「輻射熱」で、ガス缶が過剰に加熱されると破裂する危険があります。
輻射熱からガス缶を守る「遮熱板」を使うなど、ご自身のギアに合わせた対策をして安全にご使用ください。
参考リンク:イワタニプリムス ガス燃焼器具の安全な使い方(注意喚起)
重し
沸騰によりクッカーなどの蓋が浮いたり、外れたりすることを防ぐために使います。
石でも薪でも何でも良いです。沸騰による圧力を押さえ込める重さのものを選びましょう!水を入れたマグカップとかでも大丈夫です(笑)
炊飯器の広告で「圧力を掛けてごはんを美味しく炊く」と謳っていますが、沸騰で空気が膨張して発生した圧力を逃がさないようにして、鍋の中でしっかり対流させることで炊きムラが出来にくくなります。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
ごはんがあればキャンプ飯の幅が広がりまくりです。
ポイントを抑えて炊けば、簡単に炊けますよ。
おさらいです。
- お米にしっかり水を吸わせること
- 炊飯する鍋は、ふたに蒸気穴の無いものを選ぶこと
- 火加減(始めちょろちょろ 中ぱっぱ~)
この辺ですかね~
ごはんを炊いて、キャンプ飯のアップグレードをしちゃいましょう!!
若干芯が残っていようがカレーは正義!超ウマイ!
ではまた。