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ガスバーナーの種類と選び方について

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キャンプの醍醐味である焚き火ですが、手早く・簡単に・安定した火力が得られるガスバーナーは強い味方です。用途に合ったバーナーを選んで、快適なキャンプにして頂ければと思います。

早く調理したい!そんな時もありますよね。ガスバーナーは是非キャンプにも持っていってほしいアイテムです。

バーナーを使いたいけど選び方がよく分らないと言う方の参考になれば幸いです。

ざっくり結論!

私の考えるバーナー選びについての結論は以下です。

用途バーナーとガス缶備考
登山・キャンプどちらにも使うシングルバーナーOD缶OD缶はハイパワータイプがおすすめ
キャンプのみで使うどれでもOK厳冬期のキャンプであれば、OD缶(ハイパワータイプ)がおすすめ

イメージとしては、標高が高い・気温が低い環境で使う場合には目的に合った機器選定が必要ですが、それ以外の場合はどの機器でも特に問題ありません。

バーナーの分類について

バーナーの分類を表にするとこのようになります。

バーナー種別火口の数タイプ燃料
シングルバーナー1一体型OD缶
 1一体型CB缶
 1分離型OD缶
 1分離型CB缶
ツーバーナー2一体型OD缶
 2一体型CB缶
 2分離型OD缶

ガスバーナーには大きく分けて2つの系統があります。

  1. シングルバーナー
  2. ツーバーナー

名称のままですが、機器に装備された火口の数です。

シングルバーナー

シングルバーナーには一体型、分離型の2種類があります。

一体型は、ガスボンベに直接バーナーを取り付けて燃焼させるタイプになります。OD缶、CB缶どちらの燃料タイプもあります。

シングルバーナー 一体型 OD缶タイプ
シングルバーナー 一体型 CB缶タイプ  出典:SOTO
カセットコンロもシングルバーナー 一体型 CB缶タイプと言えます 出典:岩谷産業
  • サイズがコンパクト
  • クッカーにボンベとバーナーが収納でき、パッキング効率が良い
  • ボンベの上にバーナーを取り付けるため、重心が高くなり安定性に欠ける
  • 輻射熱でボンベが爆発する危険性があるため、鉄製の鍋等の使用に向かない

分離型はボンベとバーナーが離れた状態で調理ができるものになります。

シングルバーナー 分離型 OD缶タイプ
シングルバーナー 分離型 OD缶タイプ 出典:SOTO
  • 重心が低く、クッカーなどを乗せたときの安定性が良い
  • 輻射熱の影響がない(長時間の煮込み料理などもOK)
  • ボンベとバーナーをつなぐホースがあり、一体型より大きくなる
  • 調理時に場所を取る

燃焼効率も厳密には異なるようですが、使用している感覚では気になるような差は感じません。

ツーバーナー

ツーバーナーは、機能的にはシングルバーナー×2の能力があり、ガスボンベも2個接続する必要があります。

ツーバーナー 一体型 OD缶タイプ 出典:Coleman
ツーバーナー 一体型 CB缶タイプ 出典:UNIFLAME
ツーバーナー 分離型 OD缶 出典:PRIMUS
  • 調理が効率的にできる
  • スペース的にムダが無く、ゴトク・風防もセットになっている
  • サイズが大きい

こだわりが無ければシングルバーナー(もしくはカセットコンロ)×2器でも同じことは出来ると考えていますが、ツーバーナー未経験者の戯れ言と思って流してください。あくまで想像です。(すみません)

燃料(ガスボンベ)について

使用する燃料(ガスボンベ)にも2つの系統があります。

  • OD缶(アウトドア缶)・・・アウトドアでの使用を想定
  • CB缶(カセットガスボンベ)・・・(基本的には)屋内使用を想定
OD缶
CB缶

ざっくりまとめると以下になります。

  • 入手性: CB缶>OD缶
  • コスト: CB缶>OD缶

入手性

OD缶はアウトドアショップにて取り扱っています。一部ホームセンターでも取り扱っている場合がありますが、扱っているメーカーが偏っていたりしますので欲しいメーカーのガスがない場合があります。

家庭用カセットコンロでおなじみのCB缶はスーパーでもホームセンターでも手軽に入手できます。CB缶はJISにて規格が決められており、現在販売されているCB缶であればメーカーは明言しないものの互換性があり、どれを買っても機器には適合しています。

下記のページに詳細な記述があります。

備える.jpさん「カセットガスボンベの規格・メーカー間の互換性」

https://sonaeru.jp/goods/energy/gas-cartridge/g-3/

キャンプ沼の畔からさん「CB缶やOD缶に互換性はある?」

https://www.camp-swamp.com/2022/05/cb-od.html

ガスボンベのコスト

  • CB缶のコストが300円前後/個
  • OD缶のコストが500~600円前後/個(250g入りにて)

ざっくりOD缶はCB缶の2倍前後のコストがかかります。

OD缶のメリット・優位性

入手性・コストともにCB缶に劣ってしまうOD缶ですが、メリット・優位性は何でしょうか?それはアウトドア用途に特化されている点です。

  • クッカーなどに入れて持ち運べるため、ザックへのパッキングが効率的
  • 低温でも燃焼しやすいプロパンガスが混合されている
  • 缶の作りがCB缶に比べて強靱である

また、OD缶にもノーマル・ハイパワーのような種類があります。充填されているプロパンガスの比率が大きいほど、寒冷時の燃焼は有利になります。そのため、プロパンガスの比率が高いものが「ハイパワー」とか「寒冷地用」として販売されています。

価格はノーマル<ハイパワーですが、大きな価格差は無いので選択に迷う場合はハイパワーを選択しておくのが無難です。なお、CB缶でもメーカーによっては、プロパン混合のものがあります。

ガスバーナーの選び方(私の場合)

私の場合は登山にてバーナー入門し、キャンプにも流用している背景があります。

キャンプするようになり、低重心の分離型バーナーが欲しくなり買い足しました。

現在は、シングルバーナー×2器にて使用をしています。

登山での兼用をお考えでしたらシングルバーナー×OD缶(アウトドア缶)のものをチョイスすべきです。

理由は標高の高い場所や寒冷地での使用に特化させ、通常のガスボンベ(CB缶)では対応しきれないような環境下での使用を想定した設計がされているからです。

登山での使用を兼ねるのでなければ、どれを選んでも基本的にはOKです。

私のオススメするバーナーをご紹介する記事も良かったらご覧ください。

【キャンプ道具レビュー】プリムス P−153ウルトラバーナー 初めて購入したアウトドア道具の一つです。2013年に購入して以来、現在に至るまで登山・キャンプとアウトドアにはいつも持ち出していますが...

注意点1 ガス機器とガス缶のメーカーは揃えましょう

OD缶を使用する場合、ガス機器とガスボンベのメーカーは揃えるようにしましょう。ガス機器とガスボンベの接合部分の設計に各社で微妙な違いがあるとの見解です。

また、ボンベに付与されている保険もガス機器とガスボンベのメーカー違いによる事故は、保険適用外となります。バーナーとボンベのメーカー違いで運用されている例も見かけますが、上記のようなリスクがある事を踏まえてくれぐれも自己責任でお願いします。

やむを得ない場合を除けば、ECサイトなどでも手軽に購入できるため、安心を買う意味でもメーカーはそろえるべきです。

注意点2 ガス缶ですので高温にさらされると爆発します

当たり前ですが、可燃性のガスが充填されたガス缶です。高温になるような場所への放置は爆発の危険性が高まりますので十分にご注意ください。

参考資料

火災や一酸化炭素中毒などの危険性があることを頭の片隅に置いて頂いて、安全に使えばとても便利な道具です。

注意点3 ガス缶は飛行機での持ち運びはできません

ガス缶は飛行機での持ち運びはできないのでご注意ください。

現地調達かネット注文し現地のコンビニ等で受け取りが主流となりますが、残量があっても帰りの飛行機でも運べませんので、余ったガスは現地で処分する事になるんでしょうか。

まとめ

繰り返しになりますが、ガス機器は使い方によっては火災・爆発・一酸化炭素中毒などの危険があることを認識し、正しい知識を持って使えばとても便利な道具です。安全に楽しくキャンプ飯・登山飯を堪能してください!!

それでは、また。

ABOUT ME
マヨなさ
キャンプ&登山が好きな40代2児の父。 振り返ってみれば、学びは体験と失敗によって得られたように思います。あなたの体験と失敗のお手伝いをさせて頂けるような情報発信をして行きます!