2022年10月22〜23日にかけて、秋の高見石〜白駒池ハイキングに行ってきました。
紅葉は見頃を少し過ぎていましたが、秋の高山ハイキングは爽やかでした。
1日目:白駒池駐車場から高見石まで登山し、白駒荘にて一泊。
2日目:白駒池を周遊~諏訪方面へ移動~毒沢鉱泉に入浴~五一ワイン
白駒池〜高見石までは、保育園・幼稚園〜小学校低学年ごろの子どもさんにとっては少し難易度の高いハイキングになります(登山とハイキングの中間といった感じです)。
ハイキング体験記と失敗した点と改善策を共有し、子どもさんを連れてゆくゆくは登山をしたいと考えておられる方へ情報共有できればと思います。
ぜひ最後まで読んでみてください。
あ、高見石まではたどり着けませんでしたので、あらかじめご了承くださいませ・・・
白駒の池
“白駒の池は、白駒峰の噴火により大石川源流がせき止められて誕生した堰止湖であると言われています。その大きさは面積0.11平方km、周囲長1.35km。標高2,000m以上の高地にある湖としては日本最大の天然湖です。池周辺はコメツガやシラビソ、トウヒなど亜高山性針葉樹林の原生林が広がり、ごつごつした溶岩でできた林床には様々なコケが緑の絨毯のように敷きつめられています。岩の起伏や陥没してできた木の根の洞窟、横たわる倒木などが神秘的な風景を作っています。”
(パンフレット『Geo八ヶ岳学 メルヘン街道協議会』より引用)
アクセス
中央自動車道 諏訪ICより国道299号線(メルヘン街道)を進みます。
麦草峠を少し過ぎたところにある有料駐車場より徒歩15分ほどで白駒池に到着します。
白駒池周辺の散策時の「靴」について
目的地 | 推奨する靴 |
---|---|
駐車場から白駒池まで | スニーカーでOK |
白駒池の周遊 | スニーカー可。トレッキングシューズ推奨 |
白駒池から高見石(軽登山です) | トレッキングシューズ必須 |
基本的には木橋などで歩きやすく整備されていますが、高見石を目指す場合は岩がゴロゴロした箇所やぬかるんだ箇所もあるため、トレッキングシューズを履いてください。
子どもさんにも是非トレッキングシューズを履かせてあげてください。疲労度が全然違います。
白駒池の有料駐車場は混む!
紅葉シーズンという事もあると思いますが、11:00過ぎに到着した時点で満車による順番待ちが発生していました。
リサーチ不足もあり、駐車場での待ち時間はまったく想定していませんでした。
タイミングにもよるとは思いますが、30~40分くらいの待ち時間で駐車場に停めることができました。
白駒池周遊のみだと60~90分くらいのコースになるので、そのくらいのサイクルで駐車場が回転していく感じかなと思います。
午後になる程、宿泊客の駐車が増えてくると思われますので、午前中には駐車場に到着しておきたい所です(宿泊予定の方は特に)。
南佐久北部森林組合 公式ウェブサイト 「白駒の池入り口有料駐車場」
高見石までの登山
白駒池駐車場は標高2,094mで、高見石の標高は2,249mなので、155mの上りとなります。
標高が100m上るごとに0.6℃気温が下がると言われ、2,100mの地点で市街地より12.6℃くらい気温が低いことになります。
高見石への道程は、木の板で作られた道が適宜配置され歩きやすくなっていますが、岩がゴロゴロしている所を歩く箇所もあり、しっかりとしたトレッキングシューズで臨まれることを推奨します。
ルートは複数ありますが、子どもを連れての登山だったので平坦なルートの往復で行ってきました。
高見石小屋に到着し昼食にしたのですが、以下の状況で非常に寒かったです。
息子の下半身のウィンドブレーカーを準備できておらず、風を通すジャージズボンで過ごさせてしまい、寒さで泣き出してしまいました。
下半身も厚手のスパッツで防寒が出来ていた娘は元気でした。
大人でも止まっていたら冷えてしまう寒さだったので、辛かっただろうと反省すると同時に、行動していない時の防寒対策の重要性を思い知らされました。
そんな訳で息子を連れて私は下山。妻と娘で高見石に挑戦しましたが岩場の険しさに娘には体格的に無理と判断し下山しました。
森林地帯に入ると風が遮られたのと、動いて温かくなったことで兄も早い段階で元気を取り戻し、ほっとしました。
子ども用登山靴
今回は子ども2人ともに登山靴を履かせて挑みました。
5000円くらいの登山靴ですが、スニーカーと比べて山道の凸凹による疲労度が違ったようで全工程歩き切ることができました。
登山靴と厚手のソックスは、小さい子どもであっても楽しく安全に登山するためには装備させるべきだと思いました。
子ども用トレッキングシューズはAlpine DISIGN(アルパイン・デザイン)というスポーツオーソリティのプライベートブランドのものを購入しました。
18cmのサイズがあったのが決め手です。
普段の靴よりは大きいサイズでしたが、厚手の靴下を履くことにより適切なサイズ感になりました。
白駒荘で宿泊
白駒荘さんで宿泊をしました。
2022年で創業100周年を迎える記念の年で、偶然ですが我が家が案内していただいた部屋が本館の10号室という創業当時からあるというお部屋で、感慨深く宿泊させていただきました。
創業時の写真と現在の様子です。赤枠で囲った所が10号室です。
部屋に案内して頂くときにオーナーさんに、古写真の「ここだよ」と教わったので間違いないと思います。
裸電球1個の明かりに照らされるレトロな雰囲気の部屋で、大正時代の(?)ガラス越しに白駒池が見える素晴らしいロケーションでした。
白駒荘は大きく本館と新館に分かれており、カフェやグッズ購入、散策者トイレ等は新館で対応していました。本館は宿泊者用に使用している感じでした。
食事も自家製野菜を中心としたメニューで、「ほおずき」や「マイクロきゅうり」といった珍しいものも頂くことができました。(写真撮り忘れました。)
標高2,100mにある山荘では汚水処理は難しいとのことで、入浴・歯磨きでの石けんやハミガキ粉の使用は不可で、トイレットペーパーも流さずに汚物入れに入れる形を取っておられました。
いわゆるアメニティは無く、電力も限られるためドライヤーも使用不可です。
ここで山荘を営業していること自体がありがたい事ですので、多少の不便は楽しんでしまう心で過ごしましょう!
満天の星空と暁
夜9時が消灯時間となります。消灯後は辺りに街灯は無いので晴れていれば満点の星空を見ることができます。
幸いこの日も雲の無い夜で素晴らしい星空を見ることができました。
また、朝焼けも美しかったです。
この星空と朝焼けは宿泊者の特権ですが。
明け方は非常に冷え込みました。10月23日 AM5:52で3℃でした。
チェックアウトの時に100周年記念の手ぬぐいを頂きました。
白駒の池を周遊
白駒池の周辺は苔が美しく、映画「もののけ姫」の世界に入り込んだような苔に覆われた原生林の中を歩くことができます。
木橋の遊歩道が全周に渡って整備されており、歩きにくさはありませんが、木橋が濡れている時などは滑りやすいため、トレッキングシューズを履くことを推奨します。
子どもは苔には興味が無くずんずん進んでいってしまうので、苔と原生林の風景を堪能することはできませんでしたが(笑)、それでも素晴らしい景色に感動しました。
毒沢鉱泉「神乃湯」でお風呂
白駒の池を後にし、諏訪方面へ移動し昼食。その後、「帰りに温泉に行く」と妻と娘。
妻のリクエストで毒沢鉱泉「神乃湯」さんへお邪魔しました。
日帰り温泉の受付は14:00までで、到着したのは14:00ジャスト!
宿の方にお伺いして入浴OKを頂きました。日帰り温泉は15:00までで、コロナ対策で5名か6名の入浴人数制限があります。
温泉と冷泉があり、交互に入ると「整う」感じでしょうか。私は腰までしか冷泉に入れませんでした。
この冷泉が毒沢鉱泉の源泉で、25℃以下の温かくない温泉を「冷鉱泉」と言う所から、毒沢鉱泉と呼ぶのだそうです。
見るからに「鉄分」という感じのお湯で、飲むと酸っぱかったです。
おみやげは五一わいん
白駒荘の食事の時にオーダーした白ワインが「五一わいん」の“エコノミー”というワインで、妻が気に入っていたので、旅行の最後に「五一わいん」さんに寄って購入しました。
創業者の林五一さんのお名前から「五一わいん」となったそうです。
五一ワインは、私たちの生活圏では余り見かけないものの、キャンプなどで信州に行った際には結構見かける、美味しいワインという「気になる」ワインでして・・・
この“エコノミー”は一升瓶でのみ販売されているワインで、美味い・安い・たっぷりと三拍子そろった素晴らしいワインです。
冷蔵庫に入るかという問題がありました。
売店の方にお伺いしたところ、ペットボトルに移して保存できるとの事ですが、においが移ってしまうのでミネラルウォーターの空ペットボトル使用がおすすめとのことでした。
もうすぐ無くなりそうな「エコノミー」を片手に、この記事を書いています。ほの甘く少し酸味がある飲みやすいワインです。
また信州に行った際は五一わいんに寄りたいと思います。
まとめ
子どもを連れての初めての軽登山。
色々あったものの楽しいと思ったようで、「また行きたい」と言ってくれました。
キャンプ、登山といったアウトドアに親しめるよう、大人も真剣にしっかり遊んで、子どもに楽しさを伝えて行けたらいいなと思いました。
それでは、また。