「テントで数泊するが電源を確保したい」
「アウトドアでモバイルバッテリーの充電が足りない!」
「災害時の電源確保をする準備をしたい」
このような方にぴったりの商品があります。「モバイルソーラー充電器」です。
レビューの少ない“エレコム「モバイルソーラー充電器 MPA-S01BK」”をご紹介します。
大容量の「モバイル」であることのメリット・デメリットも合わせてご紹介しておりますので、ぜひ最後まで読んで頂ければ幸いです。
モバイルソーラー充電器
“モバイルソーラーチャージャー”や“モバイルソーラー充電器”の中でも「折りたたみ式」と呼ばれるジャンルの製品となります。
広げるとタテ20cm×ヨコ10cmくらいのソーラーパネルを2~3枚備えていながら、2つ折りや3つ折りにたたむとコンパクトに持ち運び可能となる製品です。
ざっくりのイメージは、書類を綴る紙ファイルを一回り小さくした感じです。サイズ感伝わるでしょうか(笑)
モバイルソーラー充電器の対応領域
「モバイル」ですのでパネルをたくさんは搭載できません。ターゲットとなる用途は小型家電機器の充電になります。
- スマホ(タブレット)
- USB充電式ラジオ
- USB充電式のLEDランタン
- モバイルバッテリー
主なところではこの辺りでしょうか。
モバイルソーラー充電器のデメリット
モバイルソーラー充電器にはデメリットがあります。
- モバイルソーラー充電器単体では蓄電できない
- 発電量が天候に左右される
- 導入にコストがかかる(当たり前ですけど(笑))
- 荷物が増える(当たり前ですけど(笑))
自然を相手にするソーラー発電ですので、常に思うように発電できる訳ではありません。
モバイルソーラー充電器のメリット
前述のようなデメリットもありますが、それを補ってあまりあるメリットがあります。
- 電源がない状況で電気を得ることができる
- 電気を得るのに人手がほぼかからない(設置するだけ)
- 折りたためばコンパクト(少し大きな手帳くらい)
- 500mlのペットボトルと同じくらいの重さ(製品によりますが)
手回し充電など目的を同じくする手段はありますが、太陽光に当てて放置するだけで電気が得られる。つまり発電にほとんど人手が要らないと言う点にモバイルソーラー充電器の優位性があります。
モバイルソーラー充電器のコンパクトである利点から、持ち運べる荷物量に制限のある登山や、公共交通機関を利用してのキャンプ、そして災害時の活躍が期待できます。
手持ちのバッテリーのみでは不足し、コンセントなどからの充電ができない状況下でモバイルソーラー充電器の本領発揮という訳です。
荷物は増えますが、場合によっては欠かせないアイテムになると思います。
モバイルソーラー充電器の運用
モバイルソーラー充電器から直接スマホなどの機器を充電することは可能ですし、発電→充電にかかる損失のことを考えれば、充電効率が良いのは直接充電です。
一方、デメリットにも記しましたが発電する電力は天候に大きく左右されます。そのため、発電した電気をモバイルバッテリーに蓄え、モバイルバッテリーから各機器へ電源供給するのが推奨される運用になります。
エレコムの取扱説明書でも、“ソーラー発電→モバイルバッテリーへ蓄電→機器の充電”という流れが推奨されていました。
モバイルバッテリーに電力を蓄えておけば天候も昼夜も問わず利用できますしね。
アウトドアの場合は、日中行動して日没前にキャンプ地や山小屋へ到着するケースが多いと思いますので、落ち着いた後にスマホなどの電池回復したい所ですよね。
MPA-S01BKについて
製品概要
USBケーブルを接続するだけで充電が可能なソーラー充電器で、防災・アウトドアに最適です。
MPA-S01BKは「防災製品等推奨マーク」を取得した製品です。「防災製品等推奨マーク」は、一般社団法人防災安全協会が「災害時に有効に活用でき安全と認められる」と認定した製品に表示できるマークになります。
製品仕様
ソーラーパネル枚数 | 3枚 |
ソーラーパネル発電性能 | 最大21W |
ソーラーパネル発電効率 | 最大22% |
コネクタ形状 | USB-A(メス)×2 |
USB出力 | 合計最大 5V/2.4A 各1ポート最大 5V/2.4A |
使用温度 | 0~40℃ |
保存温度 | -20~70℃ |
外形寸法 | 折りたたみ時 [幅]約150×[高さ]約285×[厚み]約35mm |
外形寸法 | 展開時 [幅]約465×[高さ]約285×[厚み]約25mm |
重量 | 約450g |
表面素材 | ポリエステル(生地部分)、PET(ソーラーパネル表面) |
付属品 | USB-A(オス)- Micro-B(オス)ケーブル(約0.5m) Micro-B(メス)- Type-C(オス)変換アダプタ取扱説明書 |
エレコム MPA-S01BKの充電レビュー
同じくエレコム製のモバイルバッテリー「EC-C03BK」を使用して充電の実態を確認してみました。
EC-C03BKは以下のようなスペックです。
入力 | 5V/3A、9V/2A、12V/1.5A |
合計出力 | 20W |
USB-A出力 | 5V/2.4A |
USB Type-C出力 | 5V/3A、9V/2.22A |
充電式リチウムイオン電池 | 3.7V/10000mAh 37.0Wh |
屋外の洗濯竿に吊るして、太陽光が直接、影が入らない状態で全面に当たる状態を確保して充電開始。
充電前はバッテリー残量25%以下(インジケーター1つ点灯)状態でした。
およそ太陽が全面に当たる状態を確保し、9:30~15:30の6時間充電した結果、インジケーター3つ目が点灯している状態(50~75%の充電状態)になっていました。
13:00頃に確認した時点で3つ目のインジケーターが点灯していたので、終了時には60~65%まで充電されていたのではないかと推察します。
充電量としてはバッテリー容量の25%(2500mAh)~40%(4000mAh)くらいの範囲と推定されます。
ざっくり言うと、比較的良い条件で太陽光に当てることができた結果、充電過程での損失も含め、6時間で3500mAh前後の充電ができた結果となりました。
モバイルバッテリーからスマホ等へ充電する場合、再度、充電損失が発生します。
充電の60%くらいが実質充電に使用できる電気量ですので、3500mAh×0.6=2100mAhくらいの充電用電力が確保出来たことになります。
ソフトバンクニュース
iPhone13とか14の電池容量が3200~3300mAhなので、これらのスマホをおよそ65%充電できるくらいの電気量に相当します。
iPhoneSE(第3世代)ですと、電池容量は約2000mAhになりますので1回フル充電できる計算になります。
これを多いと捉えるか、少ないと捉えるかは個人の感覚ですが、電源確保出来ない状況でこの電気量を自然エネルギーから手軽に作り出せるのはスゴイことだと私は思います。
災害時など本当に電気が必要な場合は、本当に心強いアイテムです。
運用の注意点
スマホもモバイルバッテリーも「リチウムイオン電池」を充電する意味では同じです。
リチウムイオン電池は高温下に置かれると電池が劣化する特性があります。
モバイルソーラー充電器は太陽光に当てることで発電するため、充電器周辺は当然高温になります。
延長ケーブルなどを使用してスマホやモバイルバッテリーを直射日光の当たらない日陰に待避させることをオススメいたします。
モバイルソーラー充電器とモバイルバッテリーは、付属のケーブルとUSB-A(オス・メス)延長ケーブル(3m)を使用して接続しました。
延長ケーブルはAmazonオリジナルの延長ケーブル(3m)を使いました。
充電する上ではもっと長くても良いですが、まとめたときにちょうど本体のポケットの厚みとマッチするサイズだったので3mで運用しています。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
私たちの生活に欠かせない電気。アウトドアシーンでも、災害時のシーンでも電源確保する手段として「モバイルソーラー充電器」という選択肢をあなたにご提案できたとしたらうれしいです。
いざという時に心強いアイテムになってくれるはずです。
それでは、また。
今回ご紹介した商品
エレコム MPA-S01BK モバイルソーラー充電器
エレコム EC-C03BK モバイルバッテリー 10000mAh
Amazonベーシック USB-A(オス-メス)延長ケーブル 3.0m